「CSRからESG戦略へ~パリ合意とSDGsが意味するもの」

日時 2016年12月9日(金) 16:00~17:30
場所 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク会議室(港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル12F)
出演者 河口  真理子 氏(株式会社大和総研 調査本部 主席研究員)

■ 概要

昨年GPIFのPRI署名により、日本でもESG投資が広がり始めた。財務情報に加え、環境、社会、ガバナンスの側面に着目した投資手法である。ESG投資を普及させる前段階として、日本では2014年のスチュワードシップコードと2015年ガバナンスコードが語られる。いずれもガバナンスを重視したコードである。しかし、世界では2015年 EとSを加速させる二つの大きな枠組みが合意された。
9月に国連総会全会一致で採択されたSDGsと12月のパリ合意である。今回はSDGsとパリ合意は今後の世界経済の在り方自体に大きな変革を迫る画期的なフレームワークである。この二つについて日本と海外との温度差は大きく、日本企業も投資家もまだあまり取り組みがすすんでいないが、世界はこの二つを軸に動き始めている。
この二つの合意がビジネス界・金融界にもたらす影響と今後の企業戦略について今回は考察していく。(講師より)

■ 出演者紹介(敬称略)

◎河口 真理子(かわぐち・まりこ)
 株式会社大和総研 調査本部 主席研究員

 一橋大学大学院修士課程修了、大和証券入社外国株式営業を経て大和総研に転籍、企業調査でのアナリスト経験経て2010年大和証券グループ本社CSR室長~広報部CSR担当部長。2011年7月より大和総研に帰任、2012年4月より調査本部 主席研究員。
担当分野はサステナブル投資、CSR、ソーシャルビジネス、エシカル消費。
国連グローバル・コンパクト・ジャパンネットワーク理事、NPO法人・日本サステナブル投資フォーラム共同代表理事。アナリスト協会検定会員、サステナビリティ日本フォーラム評議委員他

著書「ソーシャルファイナンスの教科書」生産性出版、SRI 「社会的責任投資入門」日本経済新聞社 (共著)、「CSR 企業価値をどう高めるか」日本経済新聞社(共著)など。
全国社外取締役ネットワーク活動履歴
  • 日本コーポレート・ガバナンス・フォーラム活動履歴
  • 日本コーポレート・ガバナンス研究所