「経営倫理とガバナンス改革ー『経済士道』の視点から」
日時 | 2018年3月6日(火) 15:00~16:30 |
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場所 | 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク会議室(港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル12階) |
出演者 | 田中 一弘 氏 (一橋大学大学院商学研究科教授) |
■ 概要
英国のT. カーライルやA. マーシャルが唱えた経済領域における騎士道や、日本の渋沢栄一らが唱えた士魂商才といった考え方の総称として、この講演では「経済士道」という言葉を用います。ビジネスにおいて、とりわけそのリーダーたる企業家や経営者にとって、一つの指針となるべきこの理念は、経済成長が伸び悩み(「活力」の衰え)、企業不祥事が絶えない(「健全さ」の低下)昨今の日本においてこそ、再評価され、再構築されるべきものだと思われます。 この講演では、①「経済士道とは何か」を東西両洋の議論を通じて(少なくともその輪郭について)明らかにする共に、②経済士道の追求は、企業の活力と健全さを高める上で、同じくそれを狙っている今の「コーポレート・ガバナンス改革」よりも様々な点で望ましいことを論じます。(講師より) |
■ 出演者紹介(敬称略)
◎田中 一弘(たなか・かずひろ) 一橋大学大学院商学研究科教授 【略歴】 1990年 一橋大学商学部卒業 1999年 一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了(博士(商学)) 同年 神戸大学大学院経営学研究科・助教授 2003年 一橋大学大学院商学研究科・助教授 2010年より現職。 【主な著書】 『「良心」から企業統治を考える』(東洋経済新報社、2014年) 『渋沢栄一と人づくり』(共編著)(有斐閣、2013年) |