「未完の西郷隆盛―日本人はなぜ論じ続けるのか―」

日時 2018年10月12日(金) 15:00~17:00
場所 甲南大学ネットワークキャンパス東京(千代田区丸の内1丁目7-12 サピアタワー10F)
出演者 先崎 彰容 氏 (日本大学 危機管理学部 教授)

■ 概要

【書籍帯より】
「近代化の立役者か反近代の英雄か。」
福沢諭吉から司馬遼太郎まで、「西郷」を問い続けた思想家たちの150年。


【概 要】
アジアか西洋か。道徳か経済か。天皇か革命か――日本人はいつも自らの理
想とする「国のかたち」を西郷に投影し、「第二の維新」による「もう一つ
の日本」の実現を求めてきた。福澤諭吉から中江兆民、頭山満、丸山眞男、
橋川文三、三島由紀夫、江藤淳、司馬遼太郎まで、近代化の是非を問い続け
てきた思想家たちの一五〇年。

 第一章 情報革命――福澤論吉『丁丑公論』と西南戦争
 第二章 ルソー――中江兆民『民約訳解』と政治的自由
 第三章 アジア――頭山満『大西郷遺訓講評』とテロリズム
 第四章 天皇――橋川文三『西郷隆盛紀行』とヤポネシア論
 第五章 戦争――江藤淳『南洲残影』と二つの敗戦
 終章  未完――司馬遼太郎『翔ぶが如く』の問い

◇新潮社ホームページ
http://www.shinchosha.co.jp/book/603820/

■ 出演者紹介(敬称略)

◎先崎 彰容(せんざき・あきなか)
  日本大学 危機管理学部 教授

1975年、東京都生まれ。東京大学文学部倫理学科卒。東北大学大学院博士課程を修了、フランス社会科学高等研究院に留学。2016年より日本大学危機管理学部教授。専門は日本思想史。著書に『個人主義から〈自分らしさ〉へ福沢諭吉・高山樗牛・和辻哲郎の「近代」体験』(東北大学出版会)、『高山樗牛 美とナショナリズム』(論創社)、『ナショナリズムの復権』(ちくま新書)、『違和感の正体』(新潮新書)など。