日本コーポレート・ガバナンス・ネットワークが行うセミナー・シンポジウム

第134回セミナー
「議決権行使結果の個別開示分析-浮き彫りとなった企業・市場の課題-」

【日時】 2018年3月15日(木) 10:00~11:30
【場所】 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク会議室(港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル12階)
【出演者】 円谷 昭一 氏 (一橋大学大学院商学研究科准教授)

■ セミナーの趣旨

2017年の株主総会から機関投資家の議決権行使結果の個別開示が始まっている。個別開示によって行使結果のみならず、機関投資家のポートフォリオも明らかとなる。これらの開示情報を収集・分析した結果、コーポレートガバナンスという視点で企業・投資家の双方の課題が浮き彫りとなってきた。たとえば、機関投資家がどれほど反対票を投じても、政策保有株式が多い企業の取締役選任議案では反対率がそれほど高くはならないといったような、これまで経験的に語られてきたことをデータで示すことができるようになった。これらの分析結果を紹介する。なお、結果の一部は「資本市場」2017年12月号・2018年2月号に掲載している(円谷のホームページから入手可能)。(講師より)

■ 出演者紹介(敬称略)

◎円谷 昭一(つむらや・しょういち)
  一橋大学大学院商学研究科准教授

2001年、一橋大学商学部卒業。2006年、一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了、博士(商学)。埼玉大学経済学部専任講師、准教授を経て、2011年より現職。2007年より日本IR協議会客員研究員。日本IR学会理事。2010年日本証券経済研究所「上場会社における業績予想開示の在り方に関する研究会」幹事、2013年経済産業省「持続的成長への競争力とインセンティブ-企業と投資家の望ましい関係構築を考える-」(伊藤レポート)委員、2013年経済産業省「企業会計とディスクロージャーの合理化に向けた調査研究」委員。2017年りそな銀行「責任投資検証会議」メンバー。