『社外役員の急増で取締役会は変わったのか?』

日本の上場企業のガバナンス改革は6年目を迎えました。とりわけ取締役会改革の一環として、独立社外取締役の選任が進み、東証1部企業の98%で複数の社外取締役が選任されているのが現状です。来るべき会社法改正では、上場企業への社外取締役の選任義務化も予定されています。
しかし、企業の重要な意思決定の場面で社外取締役や社外監査役がどのような役割を担っているのか、果たしてガバナンス改革の効果は上がっているのか、外からはよくわからないのが現実です。ガバナンス改革が標榜する「健全なリスクテイク」を実現するために、社外役員が果たす役割はどのようなものなのか、また不正予防のために社外役員が果たす役割はどのようなものなのか、多数の会社で社外役員としての経験を有している企業実務家、弁護士によるシンポジウムを通じて明らかにしたいと考えています。

【共催】 特定非営利活動法人(NPO法人) 日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク(CGネット)
大阪弁護士会
【日時】 2019年11月29日(金) 14:00~17:00
【場所】 大阪弁護士会館2階201・202会議室(大阪市北区西天満1-12-5)
→ 地図 (なにわ橋駅 出口1から徒歩5分)

■ スケジュール    

【登壇者】 ◇パネリスト
 籔  ゆき子 氏(元パナソニック理事、大和ハウス工業および古河電工社外取締役)
 納塚 善宏 氏 (元参天製薬監査役、スシローグローバルホールディングス取締役・監査等委員)
 金井美智子 氏(弁護士、コンドーテック社外取締役、IDEC取締役・監査等委員、三共生興社外監査役)
 牛島 信     (日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク 理事長、牛島総合法律事務所 代表弁護士)
◇コーディネーター
 山口 利昭  氏(日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク 理事、山口利昭法律事務所 代表弁護士)
【取り上げる主な論点】 ・ 取締役会における社外役員の立ち位置
・ ダイバーシティ(取締役会構成員の多様化)
・ CEOの選解任、サクセッションプラン(後継者育成計画)への社外役員の関与
・ 社内取締役の個別報酬決定における社外取締役の役割
・ M&A等、重要な戦略決定における社外取締役の業務執行の可否
・ 社外取締役・社外監査役の経営情報の収集
・ 指名委員会や報酬委員会の構成員を務める社外取締役・社外監査役の在り方
・ 会社の利益相反状況において、社外役員が果たす主導的役割
・ 機関投資家と社外役員とのエンゲージメント