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ISSのオープンコメント(ISS議決権行使助言方針改定)について意見書を提出しました

10月28日、議決権行使助言会社のISS(Institutional Shareholder Services Inc.)から出されていた「ISS 議決権行使助言方針(ポリシー)改定に関する日本語でのオープンコメント」に関して、CGネットとしての意見書を提出しました。


 「ISS 議決権行使助言方針(ポリシー)改定に関する日本語でのオープンコメント」に関するCGネットの意見


内容は、次のとおりです。

1.資本生産性(ROE)基準の導入
【概要】
資本生産性の低い企業、具体的には過去5 年間連続で自己資本利益率(ROE)が5%を下回る企業の経営トップに反対を推奨します。
【意見】
賛同する。もっとも、ROE は機関投資家にとっては重要な経営指標の一つではあるものの、企業の経営努力以外の要因によっても影響があることなどから、免除すべきケースなどについてさらに慎重に検討する必要があると考える。

2.取締役会構成基準の厳格化
【概要】
2016 年2 月より、取締役会に複数名の社外取締役がいない企業の経営トップに反対を推奨します。
【意見】
賛同する。
(独立)社外取締役の人選は簡単ではないことから、2015 年からの適用でなく、1 年間の猶予期間を設けることには賛成である。
本ポリシーの対象の範囲については、これを直ちに全上場会社に適用すると、約73%(東証一部に限定すると約65%)もの企業の経営トップに反対推奨することにつながることから、免除すべきケースなどについて慎重に検討する必要があると考える。

3.監査等委員会設置会社への対応
【概要】
定款変更:監査等委員会設置会社への移行は、原則として賛成を推奨します。
取締役選任:監査等委員会設置会社においては、監査等委員である社外取締役がISS の独立性基準を満たさない場合、反対を推奨します。
【意見】
いずれも賛同する。